FE5 新説・トラキア776 Readme

概要

このパッチは、システムやシナリオの改変を通じて、初見殺しに慣れたプレイヤーの皆さんに新しい遊びを提供することを目的としたハックロムです。

シナリオの大筋は、もしマンスターにいるのがイシュトーだったら、という点から始まる if ストーリーです。できるものならブルーム王はわが手で討ち果たしたかったリーフ君のために、終章のボスはブルームです。だからといってリーフが突撃して勝てるかは保証しません。

原作没イベントの実装もあります。総テキスト量は原作の2倍以上です(分岐イベントなども含む)。また、通常行わないような変なことをすると、変な結果が得られるようになりました。行動の結果によっては、普段は仲間にならない人を加入させることもできるかもしれません。

ダウンロード

FE改造うpろだ4 兼旧パッチ保管庫を参照してください。「fe5x」で始まるファイル名のものがそうです。ipsパッチ形式で差分提供しているため、遊ぶには元ROMが必要です。

使用上の注意

パッチを当てる対象について

  • ROM版ヘッダあり(サイズ: 4,194,816バイト)のファイルに当ててください。NP(ニンテンドウパワー)版は内部構成が違うため正常に動作しません。
  • ROM版とは、2000年に発売されたロムカセット版を指します。ゲーム中では、タイトル画面の年数表記が「1996, 1999, 2000」となっていることで判別できます。
  • NP版とは、SFメモリカセットに書き込まれたものを指します。これは1999年発売のプリライト版を含みます。ゲーム中では、タイトル画面の年数表記が「1996, 1999」となっていることで判別できます。このバージョンにはパッチを適用しないでください。
  • ヘッダなしのROMファイルについては、パッチの適用前に TASH または Webツール などを使用して、ヘッダを付与してください。
  • 正常にパッチできた場合、Snes9Xでロードしたときに「checksum ok」となります。正常にパッチできているか不安な場合はこの方法でご確認ください。
  • 他パッチとの併用は避け、無改造のROMに当ててください。内部的な配置が変わっている箇所が多々あるので、思わぬ動作をする可能性があります。

推奨環境について

ロム拡張を行っているため、ExLoROM に対応しているエミュレータでなければ動作しません。下記エミュレータで動作確認しています。

  • Snes9X v1.57 for Windows
  • snesgtx (SNESGT ver0.230 beta 7 + SNESGT ExLoROM 対応パッチ)

下記エミュレータについては、起動はしますが動作不安定のため非推奨とします。

  • Snes9x EX+(Android)

主な変更点

シナリオ

  • もしマンスターにいるのがイシュトーだったら、という点から始まるifストーリーです。
  • ストーリーの変更に伴い、加入するユニットも一部変化しています。
  • 原作での没イベントの実装もあります。没台詞の大半を実際に見られるイベントとして組み込みました。
  • 総テキスト量は原作の約2倍(分岐イベントなども含む)。ただし、状況に応じたテキスト差分を出すように心がけているため、1周ですべてのテキストを見ることはできません。
  • 通常行わないような変なことをすると、変な結果が得られるようになりました。行動の内容によっては普段は仲間にならない人(代替ユニット)を加入させることもできます。
  • 各章の追加イベントについては、攻略向け情報記事一覧から章単位で参照できるようにしてあります。一覧のリンク先にはネタバレを含む記事も多くあるので閲覧時はご注意ください。
  • 異世界転生や召喚といった設定は盛り込んでいないため、ユグドラル大陸に関係のない人は登場しません。

システム概要

  • ハードモードを追加、ハードモードでは行動ごとに疲労します。敵の強さなどは変わりませんが、すぐ疲労するせいで味方が強くなりにくいため、より難しくなります。
  • マニアックモードを追加、マニアックモードではリーフも疲労します。ターン経過で入手経験値が減少する要素もあり、ハードモードよりもさらに稼ぎプレイがしづらくなっています。
  • カジュアルモード実装 (FE12以降のアレです)
  • 乗り降りの仕様を変更、移動前に「のる」「おりる」を何回でも実行できます。
  • 疲労の仕様を変更、疲労状態でも出撃が可能になりました。かわりに疲労が溜まると戦力ダウンします。
  • ターンごとのセーブ機能を追加、このセーブデータは何回でもロードできます。
  • 戦闘前ウィンドウに簡略表示を追加 (GBA以降のアレです)
  • リアル戦闘アニメのステータス表示に必殺率と攻撃回数を追加、戦闘中にダメージ予測がしやすくなりました。これは主に闘技場で恩恵があります。
  • 闘技場の仕様を変更、闘技場内でHPが0になってもロストしなくなりました。
  • 命中判定時、GBAFEのように乱数を2回生成し、その平均値で判定するようになりました(2 RN Patch)
  • 追撃必殺係数は廃止しました。かわりに各ユニット固有の値を必殺値へ直接加算しています。
  • リアル戦闘アニメでのレベルアップおよびクラスチェンジ時、能力値の加算・減算表示が消えずに残るようになりました(Lil-Mansterより処理を移植しました)

エリートモードについて

エリートモードへの入り方を変更しました。詳しくは各ゲームモードの入り方および難易度についてを参照願います。

難易度について

ノーマル/クラシックを基準に調整していますが、ハード/クラシックでも通常プレイの範囲でクリア可能です。ステートセーブで当たりを引くまでやり直しなどを前提にはしていません。

詳しくはゲームバランスについて各ゲームモードの入り方および難易度についてを参照願います。

ユニットに関すること

敵の無敵(死回避)設定について

  • シナリオの都合でマスクデータによって倒せないユニットがいるのはゲームとして不健全なので極力排除しました。かわりに撃破時用のイベントなどを追加しています。
  • 該当するのは10章オルエン・フレッド、15章アマルダ、19章ブルーム・イシュタル、20章バラートなど。
  • 1章エリウや19章ブルーム・イシュタルなど、倒しても撤退扱いとなる敵もいます。
  • 味方(5章までのエーヴェルや8章外伝タニアなど)は無敵を解除してしまうとどうにもならない場面が出てくるため、基本そのままです。
  • 15章アマルダは味方ですが死にます。

アイテムに関すること

  • 一部のアイテムを廃止し、代わりに新アイテムを実装しています。
  • 威力と重さを全体的に上昇させました。
  • 攻撃力は武器威力に[力/2]または[魔力/2]を加算した値に変更しました。武器威力がより重要な要素になっています。
  • 重さの相殺を体格から[力/2]で行うように変更しました。
  • 魔道書も重さの相殺が可能になりました。
  • 杖の回数を全体的に減少させました。
  • ライブ、リライブ、リカバー、レストを味方NPCにも使えるように変更しました。リブローやリザーブは対象外です。
  • 疲労2状態(疲労>現在HP×2)のときは杖使用不可(味方のみ)
  • 買値を従来の2倍に変更、売値は買値の1/4となりました。
  • ドーピングアイテムの店売りは廃止しました。
  • 聖戦士の書はマイナス補正をすべてHPに集約させました。
  • 物交換不可のアイテムを追加 (預かり所を経由した移動は可能)
  • 壊れた武器の仕様を変更、すべて装備不可、売値を1Gに変更しました。
  • 武器種「アーチ」を新設、弓と分離しました。

スキルについて

一部のスキルを廃止し、かわりに新スキルを実装しています。また、複合スキル化したものもあります(待ち伏せに近距離反撃の効果が付いているなど)。詳しくはスキル一覧を参照願います。

マップについて

  • 章によっては地形が変わっている箇所もありますが、元を活かす方針なので大幅な変化はありません。
  • ストーリー上で人数制限のある外伝マップ以外は全員出撃可能にしました。
  • 全員出せるからといって必ずしも全員を育てる必要はないですが、ストーリー上で逃げ場のない一部のマップは最低出撃人数が非常に多いので、満遍なく育てておいたほうが楽になるはずです。
  • 闘技場を増設しました。
  • 秘密の店を増設しました。

その他の細かい仕様について

バグ報告等について

既知の不具合については、リンク先を参照願います。

既知の不具合以外にバグ等があった場合は、Twitterへご連絡いただくか、FEバイナリスレに書いていただければ定期的に確認します。

また、もし既知の不具合を解消する方法をご存じであれば、情報提供いただけると大変助かります。既知の不具合については、主に技術力の不足によって放置されているものであり、ご協力は常に歓迎します。

謝辞

このパッチは他の方が作成されたFE5用パッチ・プログラム等を多数使用しています。ありがとうございます。使用しているFE5用パッチ・プログラム等についてはクレジットタイトルをご覧ください。

また、以下の方々にも改めてお礼を申し上げます。

  • バイナリスレの皆:情報提供、テストプレイ、バグ報告など非常に助かっています。
  • ふれい氏:YouTubeの生放送にてテストプレイしていただきました。バグ摘出のほか、プレイ時の生の感想が聞けたのがとても参考になりました。